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2012年11月

2012/11/28

Silence

子供は無邪気で単純で可愛くて。
っていうのが基本形なのかもしれないが、私の場合は違ってたようだ。

私は不眠症の幼稚園児だった。
母は、眠れないと泣く私をおぶって、まだ夜も明けぬ通りを歩いていた。
その背中の感触と、朝の空気の匂いを今も覚えている。

私は喋らなかった。
11歳離れた姉に言わせると
『マジ可愛くない子だったね』
絵本を暗記して披露するのは得意だったが、それ以外は無口で何を考えているのか分からないような子供だったらしい。

私は、大人になって、いや母親になってから馬鹿みたいに喋るようになったが、実は今も silence *沈黙* が好きだ。

口は、時々嘘つきを助長させる。
と、今も思っている。

でも優れた戯曲の言葉(台詞)は、人が普段まくし立てる言葉の渦ではなく、吟味され洗練され簡潔で真実をついているから、いいなって思う。
だから多分、演劇を選んだ。
この「沈黙」を舞台上で表現できたら一流のアクターらしい。

24時間喋りまくるメディア。24時間ツイートするネット。24時間届くメール。24時間…

劇場へいらっしゃい。
質のいい演劇のかかっている劇場へ。
そこには、静かな、そして雄弁な「沈黙」が、貴方を迎える。
それは、はしゃぎ過ぎた言葉より、もっと多くを貴方に語りかける。

ああ。しゃべりすぎた…かな(*^^)v

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