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2012年3月

2012/03/07

あなたを ゆるしたい。

どうしてもゆるすことのできない人がいるということは、
なんて苦しいことなのでしょう。

殺された人の遺族
レイプされた女
虐待された子供・・・
数え上げればきりがない。

不幸に尺度があるはずもなく、
他者の痛みにはみな鈍感。
誰の命は重くて、誰の命は軽いのか。
不条理で不公平な生。

「赦し」がテーマなエチュードをやっているメンバーがいます。
演出家に与えられたわけではなく、結局は知らず知らずのうちに自分が設定したテーマです。それを乗り越えない限り、この先に進むことは不可能と思った彼女は向き合うことにしました。

そこで見えてくるのは、
「他者を許せない限り、自分も救われない」ということです。
報復、では永遠に癒されない自分を、感じます。

「The Rose(ローズ)」という映画、観たことありますか。
アカデミー賞受賞の「黄昏」で有名なマーク・ライデル監督の作品。
『60年代の最大の女性シンガーといわれたジャニス・ジョプリンをモデルに、反体制の空気に満ちた60年代のアメリカの若者を熱狂させた1人のロック歌手ローズの愛と激情の人生を描いた』という作品。

この映画のクライマックス、主人公のローズが観衆に向かって混濁した意識の中で言います。
故郷はいいわ。私たち家族ね。...好きで遅れたわけではないの、だから許してね。
私もあなたたちをゆるすわ。」

彼女のゆるしたものは、何だったのか。

私は、「そんな人はいないし、憎む対象もないからワカラナイ」などという俳優、もしくは俳優志願者が信じられない。
そんなことにも鈍感で、どうして俳優になるのと問うてみたい、です。
(次回へ続く)
@YUMI

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