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2010年6月

2010/06/23

公開稽古を終えて(俳優ノート)

他の俳優はどうか知らないけど、私にとって「公開稽古」というのは、本番(公演)より怖い。
なぜなら見に来ている人たちが、ある種の緊張感を持っているから。
まさに「観られている」ではなく「見られている」といった状態なのだ。
「じゃあ、やってみせてくれ」という空間で、いかに自分の課題、シーンに集中し最後までやり遂げるか、というのは課題のハードル云々を別にしてほんとに難しい。それ以前の問題でつまづきそうになるのだ。
AMYがあれほど緊張するのも無理がない。むしろかなり健闘していたと思う。

さて私。
なんとリラックスして課題に向かっているではないの。いつも動機息切れで吐きそうになるのに。
よく考えたら、いつも箕川先生に「稽古は毎回オーディションのつもりでやれ!」と言われているので、そのつもりでこの3カ月間やってきた成果が、こんなとこに現れたのだと改めて納得。
どんな場面でも平常心でシーンに向かえる自分を発見し少し嬉しい。

さて肝心の課題。
1. その場で根こそぎキャラクターを変える ・・・ ハリウッドの一般的オーディション・ポイントに挑戦
ありのまま、野ウサギ、深紅のバラ、黒豹、とそのMIX、の中から3つチョイスした。バラだけだとイメージが違ってきたので黒豹をMIXする。思いがけず不思議なキャラが出てきて興味深かった。これは今後も使えそう。
今更ながら気付いたことがひとつ。
「インストールの対象は細かくリサーチ、大胆にチョイスして鮮やかに焼きつける」から確実にやらないと失敗する。そのあとは直感的でもいいと思う。

2. エンタの極意=ベーシック=
私は今回、自分のテーマを持ってやっていた。それは、別のモノローグシーンの人物を引っ張ってきて課題シーンと融合させる、ということをかなり意識して準備していた。前回の稽古であいまいだった部分を確実につなげたかった。
その上で、共感ポイントまで一気に上りたいと奮闘するも、あえなく沈没~すれすれ、みたいな。
何につけても「深さ」が足りない、と思う。
が、沈黙を恐れずに使えるようになりつつあることにも気づく。 

3. 沈黙の感染力
最後にやったのだが、もう集中力キレギレでダメダメ。
たった一人でやらせてもらった方が良かった、と思ったり。
が、背水の陣に頼ってるようじゃプロとはいえぬ。

二人でワンシーンで2時間公開。
ありえないだろ!とも思うが、課題も更に残ったが、心地よい疲労感。
次へつなげたい。

昨日は公開稽古でした。
3ヶ月でどれだけ伸びたか?!
ずぅっとこの日が怖かった。嘘はつきません。なんだかんだで学校の課題と両立したりで手つかずになることも多かった。
なのにメンバー二人が来れないなんて!前日の夜愕然としてました。笑
緊張で先生の話を冷静に聞けず椅子の後ろに隠れる始末。

けれど、昨日はすごく実になった。その反面、多くの反省。
 
いつもはメンバーしかいないという状況に、甘えている自分がいたんだなと自覚しました。前日にスーパーバイザーである箕川先生と学校で会う機会があり、その時に、これくらいの緊張感で本当は普段のレッスンもできるといいのだけれど。と仰いました。
更には、このような体験も必要だよ。と。

普段緊張感なかったな。甘えてたな。いけないなと一つ反省。
でもやっていくうちに少しずつ、集中力はあがり、シーンに入るコトができました。そうすると、また違う。普段からこれくらいはやって当たり前なんだろうな。なるほど、緊張感の中で生まれる集中はいいものでした。
けれど、今までにないほど集中するから、終わった後のなんだろう。 脱力感。 
足にも力が入りません。笑 

そして、ドラマの分析法に基づいてやっているつもりでも、セラの本当の意味をないがしろにしてた。そして、それをやれるだけのエネルギー。きっと、インストールが浅かったのかなっておもいます。あれだけの急上昇と、急な大きな変化。難しいです。

そして、ジバリッシュに甘えても、日本語に甘えてもいけない!一つ一つの言葉を針の穴に通さないと!台詞を言うコトに一生懸命になると、眼差しでも、ジバリッシュでも伝わらないものを言葉にしていく。その過程をないがしろにしてた。上手くいってなかった。
(緊張のせいにするのは簡単だけど、それだけじゃないだろうなあ。。)

緊張のせいだけじゃない。如何に今までレッスンの中で聞いていたものを、理屈で理解していても、心と体まで行き届いていなかったか。
そういうものが多いコトを実感。


クタクタになって、次の日一時間目からあるけど起きられるだろうか不安でした。

けど、一晩で、目的地と、現在地が見えた気がする。
そして三ヶ月で、何も変わってない訳じゃない。インストールもまだ浅いかもしれない。感染や共感も、イマイチかもしれないけど、だけど最初に比べたら成長したんじゃないかしら。

それに。この三ヶ月で、1番成長したのは、昨日も出てきたワード「志」かなあって思います。
ただ迷走するんじゃない。
なぜそれをするのか、なんの為にするのか。以前よりはっきりと捉えるコトの出来ている事が、何よりも安心してレッスンに取り組む原動力となっています。

(安心しているからといって緊張しないわけじゃない。そこは大きな私の弱さ。笑)

志を持って、少しずつ現在地から、目的地へ近付こう。一つ一つ教わる事を噛みしめて。


と、情けない事を沢山書いて頑張ってかっこよく閉じてみました。笑

七月からはレッスンもあります!!
皆さん、是非是非一緒にやりましょう!

公開稽古(オープン・ハウス)の評定

 昨日、3ヶ月の集大成を公開した。といっても直接指導した回数は8回である。たった8回でどれほどの成果があるのか疑問に思うかもしれない。しかし、セラ・ジャパンでやっていることは、それこそ表現偏差値30からハリウッド・スターにのし上げるようなことなのだから、相当な成果を発揮していかなければ意味がない。

 世界のエンターテナーへの道を密度の高いレッスンで埋めていくその成果を、公開の場で発表することは、本人たちにとってそれはもう1年分の実力を潜在させる大きなパワーとなることは間違いない。しかも昨日、公開の場に立ったのは、たった二人。およそ2時間ほぼぶっ続けで次から次へと下記の課題のクリアにチャレンジした。劇団で最も若いエイミはもう始まる前から借りてきた猫のよう。頭がウニ状態で、脳みそと心臓が飛び出してきて、踊り出しそうである。これがいい。実に初々しい雄姿だ。こうした意味ある経験が次代を担う。
 さて、その課題評定やいかに。ちなみに、合格点はB+。世界デビュー・ポイントはA++となる。

1.感染力 ・・・ 喜び・怒りを「公開の場に立つ」という行為だけで、観ている人たちに伝える。評価C+

2.瞬時に空気(キャラクター)を変える

・イメージのインストール度 評価C+

・ナテュラルな変化     評価B+

・きめ細かさ         評価B+

・インパクト          評価B

・パワー            評価C

目的・動機・セラ<逆(反)転>ポイントまで上昇していくパワーが緩い

・魅力度           評価B

・スター性          評価C+

3.共感性

・セラ度<特に、メタモ的転換・・・思いもよらぬ一新された変化> 評価C

 以上。次回は今秋となるが、全体的にたった8回の成果として考えれば、評価B+ですかね。ちょっと甘いかな。

2010/06/22

調布経済新聞WEBで紹介されました。

担当記者の方に「ワクワクするチャレンジ、応援してます!」とエールをいただきました。
ありがとうございます!
たくさんの方に来ていただきたいですね。

http://chofu.keizai.biz/

エンタの極意2=ベーシック=

Photo_2

 ドラマの分析法については、起承転結が図のようなラインを描くことを教えた。これはあくまでもオーソドックスなラインで、演出法によって変化することはいうまでもない。  次に、図のNoにしたがって各ポイントが意味することを教えた。ここでエンタの極意1として、そのキーワードが「共感」にあることをblogでも書き、実際にこれにチャレンジもしてもらった。しかも、それが次の効果を示さなければならない。これが、エンタの極意2である。  

「まったくつながるはずのない異質な要因がつながり、そこに共感を呼び起こす」

   前回は、全員ここでつまづいた。それは、異質なものをつなげる動機が不明確だったからだ。ここをもう一度整理しておく必要がある。この動機のあいまいさをただすキーワードには、3つある。次のことを自問自答すべきである。

1.それは本当?

2.それが必要?

3.それが効果的?

 

以上の詳細については、箕川功貴のドラマセラピー「判断力の崩壊」を参照するといい。

 それと、わからなくなったら必ず俳優ノートにヒントがあることをもう一度リマインドしておく。これまで教えてきたこと、また、その実践を細かく記録してきている人は、勝利へと導かれる。これからでも遅くないから、俳優ノートを必ずつけ、加えて、このblogでもっと論議を闘わせていく必要がある。 それでは、No1~5までをもう一度整理しておこう。

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6/22公開稽古

 昨日、せんがわ劇場において、公開オーディション並びに体験レッスンを無事終了しました。公開オーディションでは該当者ゼロでしたが、第二部の体験レッスンには若者からシニアまで熱心に世界先端のminokawaメソードを受講し、その場で7月よりスタートする「第一期レッスン生」への参加を希望する人たちもいました。
 どうも皆様、ご苦労様でした。これからもよろしくお願いします。

 また、6月22日には3月からレッスンを始めた劇団メンバーによる稽古を無料で公開します。3ヶ月レッスンした4人のメンバーが次のことにチャレンジします。

1. その場で根こそぎキャラクターを変える ・・・ ハリウッドの一般的オーディション・ポイントに挑戦
2. エンタの極意=ベーシック= 6/22,23記事参照
3. 沈黙の感染力

 乞うご期待!
 なお、第一期レッスン生募集要綱は、下記の通りです。6月30日応募締め切りですので、お早めに!
■応募方法or問い合わせ メールにてselah.japan@gmail.com

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2010/06/20

エンタの極意1=公開オーディション課題テストの秘密=

 それはどうということもないシーンである。しかし、それがプロの手にかかるとこれほどに興味深く、なんとも見逃せない一コマとなる。それをただの芝居にするか、エンタメにするか、この違いをはっきりさせるキーワードは、「共感」にある。                              

 わざわざ身体を使ってライブで動き回る。それほどのエネルギーを使って「なるほど。その通り」と同感させたところでなんになろう。共感させなくては、ドラマがドラマである必然性がない。あり得ることがあり得るように納得できるならば、わざわざ芝居にする必要もない。あり得ないことがあり得るように共感できるからおもしろい。考え方も価値観も習慣も文化も言葉も、そんなものを乗り越えて無条件でアグリーできる。それが共感だ。

 あるある、いえるいえると理屈抜きに、わけもわからずついつい納得してしまう。まさしく、そのシーンは弾けている。ちょっと人生としっかり向き合ってみようかという気にさせる。思わず心が弾けて、気づくと涙が笑いに、不安が喜びに、失望が希望に変わっている。これが怒涛のごとく押し寄せる世界のエンタメへの入り口だ。

 今回の公開オーディション課題。もちろん応募者諸氏にも挑戦してもらうが、それ以上にセラ・ジャパンのアクターたちに注目だ。このなんということもないシーンをセラ・ジャパンのアクターたちが、エンタメの入り口にあなたを招待してくれる。思わず弾けて共感してしまえば、まずは成功である。これがたった8回ほどのレッスンの成果だ。乞うご期待!

 ちょっとハードルを上げ過ぎたかな?!

2010/06/17

劇場的スケール

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 先日、セラージャパンの公開オーディションの日。いつもフラットな稽古場で行っているシーンを劇場空間に置いてのレッスンをした。芝居を稽古場で創り上げ、これをいざ劇場空間に置いたとき、自然にスケールが一気に広がる部分と妙にしぼんでイメージ通りのスケールになっていないシーンとが出てくる。そこでアクターたちが、水を得た魚のように動けるようにしていくのが、いよいよ演出の腕となる。
 久しぶりに、そんな演出的空間マジックの鼓動を味わえた。セラ・ジャパン、なかなかいいスタートになるかもしれない。
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2010/06/15

Q&A*公開オーディション*

これまでに多かったご質問をQ&Aにまとめました。

Q「8人の女たち」は演目ですか
違います。これはこうしたイメージ(映画「8femmes」に登場する8つの個性)8 のエンジェルを是非集めたいという意味です。

Q合格者全員が実際の舞台に立てますか
minokawaメソードを完全にマスターすることで全員が世界に飛び出せます。その限りない可能性にかけられるチャンスが、この16人のエンジェルに与えられます。

Q旗揚げはいつですか
「私たちシニアが本気でプロのエンターテナーを目指したい」という熱意を一笑にふすことなく、箕川氏は受け止めてくださいました。
それ以上に、世界に通じるシニア軍団という目標を掲げています。
それには最低3年はかかるということですが、その間にせんがわ劇場で公開稽古を定期的に重ね、その成長ぶりを見てもらいたいと思っています。

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2010/06/12

異質なものをつなげる

二つのものをコラボするということを今やろうとしています。
モノローグのキャラと、シーンをコラボしてみるとどうなるか?
そして、それが納得(共感させられる)できるほどに、意味付
けて、キャラがそこにいる目的を作れるかどうか。

中々これが難しく、皆悩みました。
なぜそこにいるのか。それはしっかりと考えましたが、モノローグのキャ
ラを意識しきれなかったのが私の反省点です。
女生徒の、彼女の悩みや苦しみ、弱さを意識しきれなかったなぁ。

そして、タイミングが良いと申しましょうか。学校でも似たような課題が
出されました。谷川俊太郎の、のみのぴこを、やるというもの。設定は好
きに加えて。
その時にその先生が、詩と、加えた設定が納得いくようなものになるよう
に。とのことでした。なるほど。
異質な二つのものをつなげる。それが共感できることが、プロのエンター
テナーたる所以となっていく……

しかし、くじ運が良いのか悪いのか。。来週の金曜日、これを私は発表し
なければならない。何かいい素材をこの詩にひっつける事ができないもの
か。
只今思案中。


何はともあれ、今セラで学んでいる事を、タイムリーに活かす事ができそ
うで、ワクワクしているのです。

2010/06/08

今日のレッスンノート

今日の最終目標は「共感」……観客に共感させる。
「同感」~「感動」を超え、そして「共感」させることができた時、
私たちは本物のエンターテイメントになれる。
私たちは、minokawaメソードを通じてそう教えられている。
だからこそ、これが最高に難関…。

そのための演技プランを練る。
シーンを、目的、動機、転換、カタルシス、余韻、に分析するところから。
そして今回は、以前取り組んだモノローグの人物を取り込む。

まずは普通に、モノローグの人物がこのシーンをやったら…というふうに考えてみる。
イメージはできる。正当化もできた。
でも問題はそこから。
どう組み立てるのか、どこでマッチングさせるのか。
そして何をインストールすれば効果的に弾けるのか。
ある程度予測をつけて始める。

今日はいつも以上に相手役に集中している自分を感じる。
けど…ここは私が投げかけて行くところじゃないのか、、、と思いつつも、出来ない!
モノローグで引っ張ってきた人物が、私を頑なに慎重に動かせる。
そしてずんと暗い!
いやこれじゃ話が動かない、と思って一気にインストールしたものを突っ込んでしまった。
すると、急に正当性がなくなって迷ってしまった。
そしてそのまま打開できないままにシーンが終わる。

正当化は出来ているのに、共鳴できるはずなのに
どこで判断ミスをしたのだろう。
今振り返ると、インストールの対象はもっと違うものがよかった。
軽いものがいい。
それと…自分に集中するところが浅かったと思う。

ふたりでやるシーンはお互いの触発で一気に高みに向かうことが多い。
探りあいだけでなく、押したり引いたり。
それはテンポだったり、意外な反応だったり。

モノローグ人物とシーンの正当化が出来ているのなら、
もっと自由に冒険すればよかったなと、今ごろ悔しい今日のレッスンだった。(y)

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